沖縄の学童で見た子どもたちの笑顔と現実。FukuFuku Vintageが繋ぐ支援のバトン

はじめまして、「FukuFuku Vintage」のYujiです。
沖縄の青い空とどこまでも広がるサトウキビ畑。多くの方が抱くその美しいイメージは、私も大好きです。しかし、そのすぐ隣には、時に見過ごされてしまう子どもたちの厳しい現実が横たわっていることを、私は沖縄移住での経験を通じて知りました。

教室の片隅で見た、小さなプライドと大きなランドセル

数年前、私は縁あって沖縄の学童で指導員として約半年間を過ごしました。子どもたちは太陽のように明るく、教室はいつも賑やかな声で満たされていました。初めて会った日から人懐っこく話しかけてくれる子、照れながらも一生懸命に宿題に取り組む子…一人ひとりの顔と名前を覚え、彼らの屈託のない笑顔に触れるたび、心が温かくなるのを感じていました。

しかし、日を追うごとに、子どもたちが置かれている様々な家庭環境も垣間見えるようになります。

忘れられないのは、ある男の子のことです。彼はいつも元気で、周りの子を笑わせるムードメーカーでした。でも、彼が背負っていたランドセルは、お兄さんからのお下がりで、6年間使われたとは思えないほど擦り切れ、肩ベルトもボロボロでした。周りの子が新しい文房具やキャラクターものの持ち物で盛り上がっている時も、彼は少し離れたところから羨ましそうに見つめているだけ。

ハロウィンの日、多くの子が親御さんに用意してもらった可愛らしい衣装で目を輝かせる中、彼はいつもと同じTシャツと半ズボンでした。「おばけなんて怖くないから、変身しなくても大丈夫なんだ!」と冗談めかして笑っていましたが、その笑顔の奥に隠された寂しさに、私は気づかないふりをすることができませんでした。

ある日、彼がポツリと「ランドセルは、大きくなったらすぐ使わなくなるんだろ?だから、ボロくてもいいんだよ」と、まるで自分に言い聞かせるように言ったのです。その言葉は、幼いながらも現実を受け入れようとする彼の小さなプライドと、本当はみんなと同じように新しいものが欲しいという切実な願いが入り混じっているように聞こえ、私の胸を強く打ちました。

見えない壁と、何もできない無力感

指導員同士のミーティングでは、「この地域に、本当に支援が必要な家庭はあるのだろうか」という話題が何度も上がりました。しかし、見た目だけでは家庭の経済状況を判断することはできません。立派な家に住んでいても内情は火の車だったり、逆に質素な暮らしでも心豊かに暮らしていたり。子どもたちに直接尋ねることもできず、私たち指導員だけでは、本当に手を差し伸べるべき家庭を見つけ出し、具体的な支援に繋げることは困難でした。

「何かしたい」という気持ちだけが空回りし、子どもたちの笑顔の裏にあるかもしれない影に対して、何もできない自分への無力感と歯がゆさだけが募っていきました。

古着との出会い、そして「FukuFuku Vintage」の誕生

学童を離れた後も、あの子の言葉、教室で見た風景は、ずっと私の心に残り続けました。そして、「自分にできる形で、少しでも子どもたちの力になれないだろうか」と考え抜いた末にたどり着いたのが、この「FukuFuku Vintage」というオンラインショップです。

当店は、XL以上の大きいサイズの古着を専門に扱っています。商品は私自身がアメリカのフリーマーケットを巡り、一点一点心を込めてセレクトしています。なぜアメリカの古着なのか?それは、大きいサイズのおしゃれなアイテムが豊富に見つかるという理由もありますが、それ以上に、「購入が社会貢献に繋がる」という素晴らしい仕組みを持つフリマと出会えたからです。

あなたの一着が、誰かの「福」になる。FukuFuku Vintageの約束

私たちが商品を仕入れているフリーマーケットの一部は、その売上の一部を、経済的に困難な状況にある子どもたちや、ひとり親家庭の支援活動に充てています。
つまり、FukuFuku Vintageであなたが古着を選んでくださることが、この地での支援活動を後押しし、ひいては日本中のどこかで困っている子どもたち、そして私が心を寄せる沖縄の子どもたちのような境遇にある子どもたちへの間接的な応援になるのです。

私たちが一着でも多くの古着を仕入れ、それを必要としているお客様にお届けできれば、その分だけ支援の輪は確実に広がっていきます。それは、あの時感じた無力感を乗り越え、ささやかでも確かな行動を起こすための一歩だと信じています。

ファッションを楽しみながら、あなたも一緒に支援の輪へ

FukuFuku Vintageでお買い物をしていただくことは、単に「服を買う」という行為以上の意味を持ちます。
それは、あなた自身の個性を表現する喜びと共に、社会貢献という温かい気持ちを形にするアクションでもあります。

  • お店を訪れてみてください: まずは、私たちがセレクトしたユニークな大きいサイズの古着たちをご覧ください。きっと、あなたのお気に入りが見つかるはずです。商品一覧へ
  • 私たちの想いを知ってください: このブログや、サイト内の「会社概要」のページで、私たちの活動や想いをより詳しくご紹介しています。
  • もし共感していただけたら、教えてください: この活動について、ご家族やご友人に話してくださるだけでも、支援の輪は広がっていきます。SNSなどでシェアしていただけるのも大変嬉しいです。

おわりに:XLサイズの服に、たくさんの「福」を乗せて

沖縄の学童で見た、あの子の少し寂しそうな笑顔と、強がりの言葉。そして、何もできなかった自分。その記憶が、今の私の原動力です。
FukuFuku Vintageは、XL以上のサイズを探している方に「見つかる喜び」をお届けすると同時に、購入を通じて誰かの「福」に繋がる、そんな温かい循環を生み出すショップでありたいと願っています。

あなたのお気に入りの一着が、誰かの未来を照らす小さな灯りになることを信じて。

最後までお読みいただき、心から感謝いたします。

FukuFuku Vintage 店主 Yuji

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